フリーターは確定申告が必要?不要?必要な場合のやり方も徹底解説
フリーターは正社員ではないですし、アルバイトなどで生計を立てている人がほとんどです。アルバイトは比較的自由度が高く、いつ始めても良いです。自由度が高いから確定申告も必要ないと思っている人がいますが、実はそんなことありません。フリーターでも確定申告が必要になるケースもあります。 フリーター全員が確定申告が不要という訳ではないので、まずは自分該当するのかチェックするようにしましょう。フリーターと言っても働き方はそれぞれ違いますし、雇われた時期や勤務形態も異なります。フリーターという一つの枠で考えるのではなく、自分の働き方の場合はどのように行動するのが一番良いのかしっかり確認してみることを強くお勧めします。
フリーターの確定申告が必要な場合
2か所以上で勤務している場合
フリーターの確定申告が必要なケースがあります。それは2か所以上で勤務している場合です。2か所以上で勤務している場合は、給与に「主たる給与」と「従たる給与」の区分が生じます。
「主たる給与」とは、年末調整をしている会社からの給与を指します。一方で「従たる給与」とはそれ以外の会社からもらう給与です。
2カ所以上で仕事をしていると1つの会社でしか年末調整が行われないため、それ以外の会社では年末調整が行われません。したがって、正確に税金を導き出すことができないですし、税金を支払い過ぎる可能性もあります。
この場合は自分で確定申告をすることで正確な税金を導き出すことができますし、還付金を受け取ることも可能です。初めての方の場合は分からないことが多く面倒な作業になりますが、今は電子申請ができるので自宅にいても確定申告は可能です。必要な書類さえ揃えてしまえば後はパソコンで簡単に申請できます。慣れてる人は数十分から数時間で終わります。
勤務先で年末調整していない場合
勤務先で年末調整していない場合は確定申告が必要になります。年末調整がよく分からないという場合は詳しい社員の方に聞いてみると良いです。元々アルバイトの年末調整を行っていない会社もありますし、アルバイトを開始した時期によっては年末調整のタイミングを逃していることも考えられます。
うっかりミスがないように年末調整の有無は確認しておき、自分が対象になっているかどうかを確かめておくことをおすすめします。勤務先を途中で辞めてしまうと年末調整を受けるのが難しくなります。その場合は確実に確定申告を行ったほうが良いです。確定申告をすることで払い過ぎた税金が自分のところに戻ってきます。これは確定申告をしないともらえません。
フリーターの確定申告が不要な場合
1か所で勤務し、年末調整をしている場合
1か所で勤務していてその会社で年末調整をしている場合は確定申告が不要になります。大事なのは1か所で勤務しているという点です。収入を得ているのも一つの会社だけなので税金の計算は簡単です。給与に対して発生する所得税は、あらかじめ会社が給与から天引き(源泉徴収)する方法で国に納めるため、自分で確定申告をする必要はないのです。
ただし、源泉徴収で差し引かれる所得税額についてさまざまな理由で実際に納めるべき所得税額とズレてしまうケースもあります。例えば年の途中で扶養家族が増えたり、控除の対象になる保険に加入したりするケースです。しかしながら1か所で勤務していれば、会社の方でズレを修正し年税額を確定・精算を「年末調整」で行ってくれるでしょう。
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フリーターの確定申告のやり方
勤務先から年末調整してくれるかどうかを確認
フリーターの場合は勤務先が年末調整してくれるかどうかを確認した方が良いです。ここを曖昧にしてしまうと後で面倒なことになりますし、うっかりミスで確定申告を忘れてしまいます。
会社の担当者に質問すれば答えてくれるはずですし、アルバイトを始める前に自分で調べてみるのも良いかもしれません。確定申告が面倒な場合は年末調整がある会社を選ぶと良いです。
必要書類を揃える
源泉徴収票
確定申告で大事なポイントになるのが必要な書類を揃えるという点です。やり方が分かっていても必要な書類が揃っていないと確定申告をすることは不可能です。
前もって必要な書類を調べておき、少しずつ準備を進めておくと直前で慌てなくて済みます。源泉徴収票は無くしやすいものでもあるので、しっかり保管しておくことをお勧めします。
確定申告書A
必要な書類の一つに確定申告書Aがあります。これがないと確定申告は始まらないですが、初めての人にとってはよく分からないものです。確定申告書にはAとBがあり、Bは誰でも使うことができるのが特徴です。フリーターの場合はAの方が使いやすい形式になっているので、どちらにしようか迷ったらAの方を選択すると良いです。
各種控除を受けるための書類
- 生命保険料控除証明書
- 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
- 国民健康保険料の支払い総額がわかる書類
- 地震保険料控除証明書
- 医療費の領収書や明細書
確定申告書以外にも必要なものはあります。代表的なものだと生命保険料控除証明書や社会保険料の控除証明書、国民健康保険料の支払い額が記載してある書類などが挙げられます。場合によっては地震保険料控除証明書や医療費の領収書も必要になります。
確定申告書を提出
税務署に直接提出
確定申告書の提出はとても簡単です。管轄の税務署に直接持って行っても良いので、何か用事があるときに一緒に持っていくのがお勧めです。窓口に行って「確定申告の書類を持ってきました」と言えば対応してもらえます。
税務署に郵送
確定申告書を提出方法の一つに郵送もあります。税務署は郵送にも対応しているので、直接持っていく時間がない場合は郵送が便利です。確定申告書に必要事項を記入して、必要な書類を添えてポストに入れれば完了です。
e-Taxで申告
最近だと電子申請をする人が多いので、自宅にパソコンがある場合は電子申請がお勧めです。電子申請だと簡単で時間もかかりませんし、郵送するときのお金も不要です。これからの確定申告の提出方法として注目度も高いです。
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フリーターの確定申告のまとめ
フリーターでも確定申告が必要になるケースもありますし、条件を満たしていれば不要になることもあります。細かい部分までは把握していない人が多いですが、知らないと損をすることもあるので今回の記事をきっかけに覚えておくと役立ちます。年末調整が済んでいない場合は必ず確定申告が必要になるので、自分が該当する場合は必要な書類を集めておくと良いです。
フリーターの場合は確定申告書Aが便利なので、AとBで迷ったらAにした方が良いです。提出方法は「直接持っていく」「郵送する」、「電子申請をする」の三つがあります。提出方法に指定はないので自分にとって一番便利なものを選択すれば良いです。パソコンがあれば電子申請が一番楽です。
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