個人事業主の確定申告とは?会社員との違いや納める税金の種類を解説

個人事業主の確定申告は具体的に何をすればよいのか分からないという人も多いので、会社員との違いや納める税金の種類を解説していきます。

そもそも確定申告とは?

そもそも確定申告って何をするのというところから説明します。確定申告は簡単に言えば一年にこれだけの収入がありましたという報告書のようなものです。この報告書によっておさめる税金の金額が変わるので、非常に重要なものになります。
個人事業主であれば毎年必ず行う必要があるのが確定申告です。会社で働いているサラリーマンは会社の経理担当が税金の処理を行ってくれているので、自分で申告をする必要はないです。会社は年末調整というものを行うので、そのタイミングで税金の処理も行われます。
個人事業主の場合は収入が少なくても申告しなければいけないです。たくさんお金をもらっていたり、不動産や株式があるのに、申告をしないと申告漏れを指摘されます。

個人事業主の確定申告とは?

個人事業主の場合は自分でお金を管理しなくてはいけないので、領収書やレシートは保管しておいて、確定申告をする時期が近づいてきたら準備を始めます。納税は義務なので、税金を払いたくないからといって誤魔化すことはできないです。

個人事業主と会社員の確定申告の違い

個人事業主と会社員の決定的な違いは、申告書を自分で作るかどうかです。会社員は年末調整があるので、会社の担当者が社員の税金の処理をしてくれます。会社員の人は申告書を見た事が無い人も多いですし、どのように提出するのかも知らない人が多いでしょう。
一方で個人事業主は全責任が自分にあるので、自分の収入がどれくらいあるのかを税務署に報告しなければいけないです。収入を少なく申告したり、嘘の情報を書くと調査の対象になることもあります。

青色申告と白色申告の違いは?

よく聞く青色申告と白色申告という言葉がありますが、具体的にどのように違うのかを説明します。青色申告は最大65万円分の控除を受けることが出来ます。白色申告と比較すると節税効果の高い申告制度なので、申請できるのであれば青色申告のほうがメリットはあります。青色は申請書を提出して、承認を受ける必要があるので、手間は少しかかるということを理解しておきましょう。
白色申告は申請書を提出して、承認を受ける必要がないので、簡単に申告を完了させることができます。青色申告のように節税効果はないので、手元になるべくお金を残したいのであれば断然青色申告のほうが有利になります。この違いを知っていれば迷うことはなくなります。

確定申告が必要な個人事業主は?

申告が必要な所得金額はいくらなのかという疑問を持つ人も多いです。収入が無い場合は納める税金が0円なので、申告はしなくてもよいです。フリーランスや自営業で売上がある人は収入があるので、申告は必要になります。最近は会社員で副業をしている人が増えていて、給料以外の所得が20万円を超える場合は確定申告が必要です。

所得税の計算方法は?

所得税の計算方法は複雑に見えますが、慣れると簡単なので覚えておくことをお勧めします。基本的に所得が多くなると課税率は上がっていくと考えれば良いです。一年に億以上稼ぐ人は所得税が数千万円になることもあります。

所得金額を計算

所得税の計算方法するときは、まずは所得金額を計算しなければいけないです。自分で仕事をしている場合は売上が主な収入源になります。会社員であれば、給料が主な収入源です。それに加えて不動産収入なども計算しなくてはいけないです。

課税される所得金額を計算

課税される所得金額を計算するときは、家族構成やライフスタイルによって大きく異なるので、ケースごとに計算方法を分けたほうが理解しやすいです。家族がいるのか、独身なのかという点でも大きく変わるので、誰にでも当てはまる所得税の計算方法はないです。
住宅ローンや医療費の控除などがありますし、結婚していれば配偶者特別控除などもあるのでライフステージが変化していくにつれて、計算方法も考え直す必要があります。基本的には所得を計算して、所得控除を差し引きします。その後に課税総所得額に税率を掛けて、税額控除を差し引きすればOKです。

所得税の金額を計算

所得税の金額を計算をするのは慣れると簡単ですが、難しい場合は税理士に代行してもらうのも良いでしょう。申告の手続きだけでも受け付けている税理士はたくさんいるので、必要な書類が揃っていれば数日で完成させてくれます。必要な書類は収入や売上が確認できるものと、支出に関する情報になる領収書やレシートなどです。

納付金額を計算

納付金額を計算するときに、気になるのはいつから課税対象になるのかという点です。基本的には課税期間は、個人の場合は1月1日から12月31日までの1年間が該当期間になります。先ほど説明した内容と重複しますが、所得の合計から所得控除を差し引いて課税所得金額を計算します。そこに課税所得金額を税率をかけます。これで納付金額を知ることができるので、準備はOKです。
税理士に頼む場合は書類を揃えておく必要があるので、1月1日から12月31日までの1年間のお金の流れを確認できる資料や書類を用意しておきましょう。情報が足りないと税理士も申告書を作成することが出来ないので、申告に必要なものは同じところで保管しておくことをお勧めします

確定申告の書類提出方法

書類提出方法は三つあります。直接税務署に持っていく、郵送する、インターネットで申請するの三つです。近所に税務署があるのであれば直接税務署に持っていくのが良いです。遠い場合は郵送がベストです。一番便利なのはインターネットを使った申請です。

税務署へ直接提出

書類を税務署へ直接提出する場合は、難しいことは何も無いです。受付の人に「書類を持ってきました」といえば預かってくれます。普段用が無い場所なので、勝手が分からないという方も多いと思いますが、分からないことがあれば質問すれば丁寧に回答してくれます。基本的には受付窓口があるので、そこで待っていれば用件を聞いてくれるでしょう。名前や住所を書く必要はなく、書類を渡せば終了なので、税務署に到着すれば後は数分で完了する作業です。

税務署へ郵送

申告書は郵送もOKなので、時間的に余裕が無かったり税務署が遠方にある場合は書類を税務署へ郵送する方法がお勧めです。切手を貼ってポストに投函するだけなので、忙しい人にはピッタリの提出方法でしょう。税務署の場所を調べて、封筒に住所を書くだけでよいので非常に簡単で楽な提出方法です。当たり前ですが、必要な書類はしっかりと入れておかない二度手間になるので、チェックシートを作成して忘れ物が無いか確認すると良いです。

e-Taxで提出

書類を作成するのは面倒だという人にはインターネットによる申告をお勧めします。インターネットによる申告のはe-Taxと呼びます。e-Taxで提出するときは書類を用意する必要もなく、郵送するための準備も要らないので、一番人気が上昇している提出方法です。書類に自分で書く作業がなく、パソコンで作成できるので非常に簡単です。クリック一つで送信できるので、切手も不要でコストパフォーマンスも良いです。一番お勧めはe-Taxです。

個人事業主が納める税金の種類は?

個人事業主が納める税金の種類はそこまで多くないです。所得税や個人事業税、固定資産税などです。他にも消費税などの税金がありますが、これは商品を購入するときに全員が支払うものなので省略しても良いでしょう。

個人事業主が必ず納める必要のある税金

• 所得税
• 復興特別所得税
• 住民税
• 国民健康保険税

個人事業主が納める税金の種類の種類はたくさんあり、基本的には全てを理解しておく必要があります。所得税や復興特別所得税をはじめ、住民税や国民健康保険税など密接に関係があるものもあるので、しっかりと理解しておくべきです。
個人事業主が納める税金の種類は主に上記の4つです。これらの支払いを正しく行っていれば税務署の調査対象になることはないです。虚偽の申告をしたり、収入を低くしたりすると疑いの目を向けられることになります。調査対象になると、過去数年を遡って調べられることになるので、未納分を後で収めなくてはいけないです。
それだけではなく、金額が大きいと刑事事件に発展することもあるので注意です。タレントやスポーツ選手のような有名人の場合は、メディアで大々的に取り上げられてしまうこともありますし、信用を失うことになるので、その後の活動に支障が出てしまいます。長い目で考えるとしっかりと税金を納めたほうが良いです。

場合によっては納める必要のある税金

• 消費税
• 個人事業税

税金をしっかりと納めないと税務署によって、申告漏れや脱税の指摘を受けることになります。タレントやスポーツ選手はフリーランスや自営業と同じ扱いになるので、確定申告は必須になります。申告をしないと収入がどれくらいあるのか分からないので、必ず報告しなければいけないです。
申告をしないでいると、未申告になってしまい、申告漏れとして扱われることになります。度々タレントの脱税などが問題になりますが、これは本人の問題であり、主属している会社や担当している税理士の責任ではないです。

納税は義務なので、社会人として収入を得ている以上は確定申告をして納税を終了させる必要があります。節税方法は色々あり、調べれば分かることも多いので、初心者でも可能です。

まとめ

個人事業主の確定申告について分からないことも、今までの説明を見れば大体理解できるはずです。個人事業主が支払う税金には色々な種類があり、それぞれ計算方法なども違うので、一見すると難しいですが、慣れると簡単です。確定申告書の提出方法は三つあります。直接持っていくのも良いですし、郵送でも受け付けています。さらにはインターネットによるe-Taxという提出方法もあります。
パソコンを持っていて、インターネット環境がある人はe-Taxを使った提出方法が一番お勧めです。所得を隠したり、故意に脱税することはいけないことですが節税は可能なので、節税方法を学ぶことでお金を賢く管理することが出来ます。節税の知識を得ることで、大増税時代を上手く生き抜くことができます。