未経験からでも経理に転職できる!採用担当者が本当に見ているポイント
安定したキャリアを築ける職種として人気の高い「経理」。しかし、いざ転職を考えたときに「実務経験がないから難しいのでは」「簿記の資格だけでは採用されないのではないか」と不安を感じ、一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
実は、企業の経理部門では、未経験者であってもポテンシャルや過去の異業種での経験を高く評価するケースが増えています。大切なのは、採用担当者が履歴書や面接で「何を見ているのか」を正しく理解し、適切なアピールを行うことです。営業や接客業で培ったコミュニケーション能力や業務遂行力は、経理の実務においても大きな武器となります。
本記事では、未経験から経理への転職を目指す方に向けて、採用担当者が本当に重視しているポイントを徹底解説します。求人市場のリアルな実情から、資格以上に評価されるスキル、面接官を納得させる志望動機の作り方、そして30代からでも目指せるキャリアプランまで、転職活動の成功確率を高めるための情報を網羅しました。ぜひこの記事を参考に、経理職としての新しいキャリアへの第一歩を踏み出してください。
1. 「未経験歓迎」の求人は本当?経理への転職市場におけるリアルな実情とチャンス
求人サイトを見ていると「経理未経験歓迎」という言葉をよく目にしますが、これを見て「本当に未経験でも採用されるのか?」「実はブラック企業なのではないか?」と疑念を抱く方は少なくありません。結論から申し上げますと、未経験からの経理職への転職は十分に可能ですし、健全な企業がポテンシャル採用を行っているケースは多々あります。
現在の転職市場において、経理職は慢性的な人手不足の傾向にあります。団塊世代の退職や、インボイス制度、電子帳簿保存法といった法改正への対応が必要となり、多くの企業がバックオフィスの強化を急いでいるからです。そのため、即戦力となる経験者だけでは採用枠が埋まらず、育成を前提とした未経験者の採用枠が拡大しているのが「リアルな実情」です。
ただし、ここで言う「未経験歓迎」には、企業側が期待する前提条件が含まれていることがほとんどです。それは「実務は未経験でも、基礎知識はある」という状態です。具体的には、日商簿記検定2級や3級程度の知識を持っていることが、応募の土俵に乗るための最低ラインとなるケースが一般的です。企業は「知識ゼロから教える」のではなく、「知識はある人材に、自社の実務を教える」ことを想定しています。
また、ここ数年で経理の業務フローは大きく変化しています。freeeやマネーフォワードクラウドといったクラウド会計ソフトの普及により、単純な入力作業は自動化されつつあります。これにより、以前のような「長年の経験による職人芸」よりも、新しいシステムに柔軟に適応できるITリテラシーや、他部署と円滑に連携できるコミュニケーション能力が重視されるようになりました。
つまり、営業職や販売職などで培った折衝能力や、基本的なPCスキルを持っている方にとっては、むしろ大きなチャンスが巡ってきていると言えます。未経験であることをネガティブに捉えるのではなく、既存のスキルと簿記の知識を掛け合わせることで、採用担当者の目に留まる確率は格段に高まります。まずは市場の構造を正しく理解し、戦略的にアピールポイントを整理することが転職成功への第一歩です。
2. 簿記の資格だけでは不十分?採用担当者が履歴書でチェックしている最重要項目
経理への転職を目指す際、「とりあえず日商簿記2級を取れば採用される」と考えていませんか?もちろん、簿記の知識は必須条件と言えますが、採用担当者が未経験者の履歴書や職務経歴書で見ているのは、資格欄だけではありません。実務経験がないからこそ、資格以外の「実務につながるスキル」や「適性」が合否を分ける決定的な要素となります。
採用担当者が履歴書で最も注目しているポイントの一つが、実践的なExcelスキルです。
経理の実務現場では、会計ソフトへの入力だけでなく、データの集計、分析、管理資料の作成などでExcelを多用します。単に「入力ができます」というレベルではなく、VLOOKUP関数やIF関数、ピボットテーブルなどを使いこなし、業務効率化ができるかどうかが重要視されます。もし前職で営業事務や店舗管理などを経験しており、Excelを使って数値管理を行ったり業務フローを改善したりした実績があれば、それは強力なアピール材料になります。自己PR欄には具体的な関数名や効率化のエピソードを記載し、即戦力に近いポテンシャルがあることを証明しましょう。
次に重視されるのが、意外に思われるかもしれませんがコミュニケーション能力です。
「経理は黙々とパソコンに向かう仕事」というイメージを持たれがちですが、実際は社内のあらゆる部署との連携が欠かせません。請求書の不備を確認したり、経費精算のルールを社員に周知したり、決算期には他部署へ期限内の提出を促したりと、調整業務が多く発生します。そのため、接客業や営業職で培った「相手に配慮しながら正確に情報を伝えるスキル」や「粘り強く交渉する力」は、経理職においても高く評価されます。未経験からの転職では、こうした対人スキルが大きな差別化要因になります。
また、ITリテラシーと新しいツールへの適応力も見逃せないポイントです。
近年の経理業務では、freeeやマネーフォワード クラウド会計といったクラウド型会計ソフトや、経費精算システム、RPA(業務自動化ツール)の導入が急速に進んでいます。従来の紙ベースの処理に固執せず、新しいシステムやデジタルツールに抵抗なく馴染める人材が求められています。日常的にビジネスチャットツールを使用していた経験や、新しいソフトウェアを自ら学習して業務に取り入れた経験があれば、積極的に記載してください。
最後に、採用担当者は「なぜ経理なのか」という志望動機の具体性を厳しくチェックします。
「安定していそうだから」「数字が好きだから」といった曖昧な理由ではなく、自身のこれまでの経験と経理の仕事がどう結びついているかを論理的に説明する必要があります。例えば、「前職でプロジェクトの予算管理を担当し、数字を通じて経営をサポートすることにやりがいを感じたため、専門スキルを身につけて経理として貢献したい」といったストーリーは説得力があります。
簿記の資格はあくまでスタートラインに立つための切符に過ぎません。その切符に加え、Excelスキルやコミュニケーション能力、ITへの適応力といったプラスアルファの価値を履歴書で示すことが、未経験から採用を勝ち取るための最短ルートです。
3. 営業や接客の経験が武器になる!異業種出身者がアピールすべき強みとは
経理職への転職を検討する際、「実務経験がないから不利になる」と諦めていませんか?実は、営業職や販売・サービス業で培ったスキルこそが、経理の現場で求められているケースが多々あります。経理は単にパソコンに向かって数字を入力するだけの仕事ではありません。他部署との連携や社外とのやり取りが頻繁に発生するため、高い対人スキルが必要不可欠なのです。ここでは、異業種から経理を目指す際にアピールすべき具体的な強みを解説します。
まず、営業職の経験者が持つ最大の武器は「数字への意識」と「交渉力」です。営業活動の中で見積書や請求書の作成に関わったり、売掛金の回収状況を確認したりした経験は、経理の実務に直結します。特に、取引先への入金確認や督促業務などは、経理担当者にとって精神的な負担が大きい業務の一つですが、営業で培ったコミュニケーション能力があれば、相手との関係を崩さずに円滑に進めることができるでしょう。面接では、単に売上を作った実績だけでなく、数字の管理プロセスにどう関わったか、経費精算のルールをどのように遵守していたかといったエピソードを話すことで、実務適性を強く印象づけることができます。
次に、接客・販売業の経験者は「正確性」と「ホスピタリティ」が強みになります。店舗でのレジ締めや日報作成、在庫管理などは、経理の基礎となる現預金管理や棚卸資産の管理に通じる重要な業務です。1円のズレも許されない厳格な環境で働いてきた経験は、正確性が命である経理職において高い信頼性につながります。また、経理部門は「社内のサービス業」とも呼ばれる側面があります。現場の社員から経費申請の不備について問い合わせを受けたり、予算について説明したりする際、相手の立場に立って分かりやすく説明できるスキルは重宝されます。接客業で培った、相手に不快感を与えない丁寧な対応力は、管理部門において潤滑油のような役割を果たすのです。
未経験から経理に挑戦する場合、日商簿記検定などの資格取得で基礎知識を証明することは大切ですが、それ以上に「前職の経験がどう経理業務に貢献できるか」を言語化することが採用への近道です。「営業や接客で得た調整力や管理能力は、経理の仕事でも必ず活かせる」という自信を持って、自己PRを組み立ててみてください。採用担当者は、資格の有無だけでなく、組織の中で円滑に業務を遂行できるポテンシャルをしっかりと見ています。
4. 面接官を納得させる志望動機の作り方!「なぜ経理なのか」を論理的に伝える技術
未経験から経理職への転職を目指す際、採用担当者が最も注目し、かつ応募者が最も苦戦するのが「志望動機」です。「簿記の資格を取得して興味を持ったから」「安定していそうだから」といった漠然とした理由だけでは、数多くのライバルの中から選ばれることは難しいでしょう。面接官を納得させるためには、単なる意欲だけでなく、あなたのこれまでのキャリアと経理という職種を論理的に結びつける技術が必要です。
効果的な志望動機を作成するための第一歩は、「過去の経験と経理業務の接点」を言語化することです。未経験であっても、前職で数字を扱ったり、業務効率化に取り組んだりした経験は必ずあるはずです。
例えば、営業職出身であれば、「売上目標の達成に向けて数字を分析する中で、経営視点での計数管理の重要性を痛感し、経理として会社の成長を支えたいと考えるようになった」と伝えることで、数字への強さと経営への関心をアピールできます。また、一般事務や販売職の経験があれば、「在庫管理の徹底や経費精算の業務フロー改善を行い、コスト意識を持って正確に業務を遂行することにやりがいを感じた」というエピソードは、経理に求められる「正確性」や「緻密さ」の証明になります。このように、前職のスキルが経理の実務にどう転用できるか(再現性)を示すことが、未経験というハンデを埋める鍵となります。
次に重要なのが、話の構成です。ビジネスコミュニケーションの基本であるPREP法(結論・理由・具体例・結論)を用いて、論理的に伝えましょう。
1. 結論(Point): なぜ経理職を志望するのか、端的に述べます。
2. 理由(Reason): その動機に至った背景やきっかけを説明します。
3. 具体例(Example): 前職での具体的なエピソードや、現在取り組んでいる簿記などの学習状況、Excelスキルなどを提示し、実務への適性を裏付けます。
4. 結論(Point): 入社後、その強みを活かしてどのように貢献したいかで締めくくります。
採用担当者が見ているのは、現時点での経理スキルだけではありません。「なぜ今、キャリアチェンジをするのか」「経理という仕事の厳しさを理解しているか」「長期的に定着してくれそうか」という点です。論理的な志望動機は、あなたの思考力やコミュニケーション能力の高さを示すプレゼンテーションそのものです。「未経験だから」と卑下することなく、これまでの社会人経験が経理業務にどう活きるかを具体的に語ることで、ポテンシャル採用の可能性を大きく広げることができるのです。
5. 30代未経験からのスタートも可能!経理職としてのキャリアプランと成功事例
「30代未経験で経理職への転職は遅すぎるのではないか」と不安に感じる方は少なくありません。確かに20代と比較すればポテンシャル採用の枠は狭まりますが、結論から言えば30代未経験からのスタートは十分に可能です。実際に多くの企業が、社会人経験豊富な30代の落ち着きや調整能力を求めています。
ここでは、30代から経理を目指す際の現実的なキャリアプランと、異業種から転身した具体的な成功事例について解説します。
30代未経験者が描くべきキャリアプランの戦略**
30代の転職活動では、即戦力に近い要素を持っていることを証明する必要があります。そのため、大手企業の経理部門を最初から狙うのではなく、以下のような入り口から実務経験を積むルートが有効です。
1. 中堅・中小企業の「経理総務」枠を狙う
専任の経理担当ではなく、総務や労務も兼務するポジションは求人数が多く、未経験者にも門戸が開かれています。ここでバックオフィス業務全般の流れを掴むことは、将来的に管理職を目指す上でも貴重な財産となります。
2. 会計事務所・税理士法人で修行する
会計事務所は慢性的な人手不足の傾向があり、資格取得への意欲があれば未経験でも採用されやすい業界です。多種多様な企業の決算書に触れることができるため、1年で数年分の実務スキルが身につくと言われています。ここで基礎を固め、数年後に事業会社の経理へ転職する「ステップアップ転職」は王道のルートです。
成功事例:前職の経験を武器にする**
30代の採用面接では「簿記の資格」以上に、「前職の経験が経理業務にどう活きるか」というポータブルスキル(持ち運び可能な能力)が重視されます。以下の事例を参考にしてください。
* 【事例1】営業職からITベンチャーの経理へ(32歳男性)
営業時代に見積書作成や売上目標の管理を行っていた経験をアピール。「数字を作る側の気持ちがわかる経理」として採用されました。簿記2級の知識に加え、営業部との円滑なコミュニケーション能力が高く評価された事例です。
* 【事例2】店舗販売職から会計事務所へ(34歳女性)
店長としての日々の売上集計、在庫管理、アルバイトのシフト管理(人件費管理)の経験を「計数管理能力」として職務経歴書で強調しました。正確な処理能力と接客で培った対人スキルが、顧客対応が必要な会計事務所の業務とマッチしました。
採用担当者に刺さるアピールポイント**
30代未経験者が採用を勝ち取るためには、以下のスキルセットを具体的に示すことが効果的です。
* PCスキル(特にExcel): 経理実務ではExcelが必須です。VLOOKUP関数やピボットテーブルを使いこなせる能力は、未経験というハンデを埋める強力な武器になります。
* IT適応能力: 近年ではfreeeやマネーフォワードクラウドといったクラウド会計ソフトや、経費精算システムの導入が進んでいます。新しいツールへの抵抗感がなく、素早く習得できる姿勢を示すことは大きなプラス評価になります。
* 実務資格: 意欲を示すためにも、日商簿記検定2級の取得は最低ラインと考えておきましょう。学習中であれば、いつまでに取得予定かを明確に伝えます。
30代からのスタートでも、実務経験を3年積めば立派な「経理経験者」です。そこからは月次決算、年次決算、さらには財務や管理会計といった専門性の高い領域へキャリアを広げていくことができます。社会人としての基礎体力がある30代だからこそ、短期間でキャッチアップし、活躍できるフィールドは確実に存在します。
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